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「01」
「OLD COMPUTER」
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ガウディは「逆さ吊り模型」(フニクラ・モデル)と呼ばれる縮尺模型によって、カテナリーによる建築の構造とかたちを決める方法を探求した。天井から吊るした細いひもに、石にかかる力に見立てた砂袋を無数につけ、砂袋の位置や重さを調整しながら自然に生成するかたちを探している。このような方法はより一般的にはフォーム・ファインディング(form finding)と呼ばれる。ガウディのフニクラ・モデルはフォーム・ファインディングの象徴と言える。フォーム・ファインディングの注目すべき点は、かたちをデザインすること、構造を計算すること、さらに最適化された構造を求めることを、模型を作る行為が同時に行うことである。この特徴は慣習的な建築の作り方、つまり建築をデザインする行為と、構造の計算をする行為が分離した方法と比較するとその違いがすぐに分かる。建築家がかたちのデザインをすることと、そのデザインに沿って構造家が構造計算をすることを、ひとつの模型を作ることで統合(インテグレート)しているのだ。しかしこの統合はそこにとどまらない。なぜならその模型には自然の力、重力が常に存在しているからだ。デザインのプロセスに自然が取り込まれていると言える。
ガウディが最初にこの方法を探求し始めたグエル教会(1898–1916)のプロジェクトでは、フニクラ・モデルの挙動を科学的に把握しそれをデザインの道具として最終的な教会のかたちを決めることができるようにその方法を開発するまでに10年かかったと言われている。約100年前の話である。サグラダ・ファミリア教会地下の展示室にガウディのフニクラ・モデルが再現されている。この模型を見るだけで、その10年がどういうものであったか少しは想像ができる。ひとつひとつの砂袋を付け替えひとつのかたちを試し、さらに砂袋の位置を調整する、この作業を繰り返すのである。ガウディは自然にインスピレーションを受け続けた建築家である。自然のかたちを科学的視点で応用するバイオミメティカルな方法を建築のデザインにおいて実践した始祖のひとりと言える。それを考えるとこの膨大な時間をかけた作業は必然であったとも言える。それは自然はかたちの最適化をどのように行うのかを考えれば分かる。遺伝子を使った長期にわたる実地テスト、トライ・アンド・エラーである。生殖と突然変異によって、似てはいるがほんの少しづつ異なる形質を発現する遺伝子による情報伝達と発現の仕組みを造り、発現されたかたちの実地テストによって、環境に順応するかたちだけが生存できるようにする。ガウディはそのような自然の最適化プロセスを無数の砂袋の位置を変え続けることで実践していた。
"重力のかたち–カテナリー:バイオミメティクスによる建築のデザイン4 / A form in gravity-Catenary: architectural designs on Biomimetics4 « Atelier Yukio Minobe 美濃部 幸郎 アトリエ (via nakano
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(via futureisfailed)